2017年6月3日~9日/愛媛・松山大会

第31回宇宙技術および科学の国際シンポジウム

2017年6月3日~9日/愛媛・松山大会

宇宙俳句「宇宙の句」 Space haiku "Uchu no Ku"

俳句(一般)渡邊 孤鷲 選

≪渡邊 孤鷲 特選≫

※鳥引くや古墳に残る天体図
松山市 岡本 典子

 奈良県飛鳥村の特別史跡キトラ古墳の天井には、現存する世界最古の本格的な星図とされる天文図が描かれている。この句は、読む者を天空ではなく地中深くに誘導し、そこに展開される宇宙を照覧させる異色の句である。
宇宙への夢を育てて卒業す
松山市 忽那 早苗

 夢を育てたのは幼稚園か最終学歴となる大学か。幼稚園であれば夢の実現はまだまだ遥か先のことになるが、大学だとすればいよいよ夢の実現に向けての現実的な第一歩となる。この句の「卒業」の措辞から想像が広がる。
御霊星うるみて春の闇深し
松山市 原田 和子

 「御霊星」とは自作の言葉であろう。亡くなられた身内の誰かを仮託する星である。春の闇が深いだけにその星の瞬きは一段と冴えているが潤んでいるようにも見えるのである。それは星のせいか自分の帯びる涙のせいか。

≪渡邊 孤鷲 入選≫

  • かくまでも宇宙美し星冴ゆる 大澤 愼士
  • 寒北斗父母へ会ひゆく道標 弓矢 登志子
  • 光年のかなたに温む水やある 川島 洋
  • ※宇宙よりころげ落ちたる天道虫 赤穂 和子
  • 億年の寿命のひかり星冴ゆる 三好 眞喜子
  • 永らへて青き地球を見るおぼろ 稲積 和子
  • あたたかやJAXAに買ひし宇宙食 武田 誠子
  • 四十光年先に亀鳴く星のあり 渡部 伸子
  • 幼子の夢は宇宙士冬銀河 松田 かをり
  • たんぽぽの絮は放たれ宇宙旅 山本 啓

※は複数の選者に選ばれた句です。

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